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外構づくりの上で欠かせない「フェンス」について、解説していきます。


フェンスを設置することの意味について、デザイン性を高めることもありますが
①周囲・外からの目隠し
②道路・隣家との境界線としての目印
③防犯対策
などが主にあげられます。


もう少し詳しく解説していくと、

①周囲・外からの目隠し
道路や通りを歩く人からの視線を遮るために設置することで、
家族のプライバシーをしっかり守ることができます。
庭で過ごす時にも、フェンスの目隠しがあればのびのびとくつろぐことができますよね。

また、お隣さんのリビングやその他部屋の窓と接する場合、
目隠しフェンスがないと自分の家の中が丸見えになってしまいます。



②道路・隣家との境界線としての目印
周辺の道路やお隣さんの家との間に設置することで境界線を明確にすること。
フェンスを設置することで敷地が分かりやすくなります。
設置する位置や高さなど、思わぬトラブルが発生しないように
事前によく調べておくことと、お隣さんとの話し合いも大切になってきます。

自分の家だけでなく隣家の日差しや風通しを遮っていないか、
圧迫感がないかなどをしっかりシミュレーションしておきましょう。



③防犯対策
外からの侵入を防ぐためにも、フェンスの設置は大切になってきます。
高すぎるフェンスは、もし侵入されてしまった時に外から様子が分からないため
かえって危険な場合もあります。

また、小さなお子様やペットがいらっしゃるご家庭では、
不意に道路に飛び出してしまうことを防ぐ役割にもなります。


といっても、実際に考えてみるとよく分からない部分が出てきたり
フェンスの種類が多すぎて絞るにはなかなか大変だと思われます。
設置する目的やお悩みなどをお聞きした上で最適なご提案をさせていただきますので、
安心してご相談くださいね。




それでは、いくつかフェンスをご紹介します。

【木目調のフェンス】

『B-woodフェンス』
環境にやさしい人工木材を使用した樹脂フェンス。
家庭から出る食品トレーや発泡スチロールなどから生まれています。
価格帯や木目・柱デザインなどの種類が豊富。
腐りにくく、強度も高いことから人気のあるフェンスです。

中庭のタイルデッキを囲うフェンス。
開放感もキープしつつ、家族と過ごす時間はプライベートを守りながら楽しむことができます。

『エコモックフェンス』
樹脂に木粉をブレンドし、表面に削り加工を施すことで天然木のような風合いを表現。
色合いや木目柄の種類が豊富で、隙間幅を変えることで光と風通しを良くすることも可能。

天然木に比べて腐りにくく、色褪せしにくいなどの耐久性が高い。
また価格も比較的抑えられます。

リビング窓が道路沿いにあることから、囲うようにフェンスを設置。
近隣の視線を気にすることなく安心してリビングや中庭テラスでお過ごしいただけます。

リビングからそのまま素足で出られるタイルデッキ前に、
エコモックフェンスを縦張りで設置しました。
「近隣の目を気にしてしまう過ごし方はしたくない」とのご要望から提案いたしました。
張り方を変えるだけでスタイリッシュな印象に。

『アーバンフェンス』

100%リサイクルのポリスチレン樹脂を使用した木調フェンス。
こちらも耐水・耐久性に優れ、色褪せやささくれ、腐食が起こりにくいもの。
レッド、オレンジ、ブルー、ハーブグリーンなど、カラーバリエーションが豊富です。

【アルミ製フェンス】

『LIXILの フェンスAB』
光を取り入れやすいポリカーボネート製のルーバーです。
木調のデッキに合わせたナチュラルなものを選びました。
ルーバーもアルミ製のタイプもお選びいただけます。

『多段フェンス』
しっかりとプライベートを守るよう高さのあるフェンスを設置。特に耐風性に優れています。
建物の外観に合わせ色はブラックを採用。
カーポートとして使用する『エムシェード』を屋根付きテラスとして設け、
フェンスのデザインとマッチしたすっきりとした空間に仕上がりました。

『シンプレオフェンス』
家の周りは目隠しフェンスで囲いプライベート空間を確保したデザイン。
フェンスの土台となるコンクリートブロックは
通常のコンクリートブロックではなく『化粧ブロック』を使用しました。
　
グリッド形状のシンプルな意匠に、格子状に重ね合わせた織物の表情を再現された化粧ブロック。
デザインのアクセントに。

【スチール製フェンス】

『アメリカンフェンス』
アメリカの工事現場や軍基地などで使われている鉄製のフェンス。
また、公共の公園や道路にも使えるよう設計されているため、
強度・耐久性に優れています。

無骨でワイルドなデザインが何より魅力的ですよね。
デザインや高さに種類があり、門扉を付けることも可能です。
ドッグランのためにフェンスを設置される方にもおすすめです。

フェンスには様々なデザイン・素材・高さがあります。
外観に合ったデザインを選ぶことももちろんですが、
ご予算、設置する目的や安全性もしっかり考慮したうえで選ぶことをお勧めします。

◎番外編…

フェンスではなく、壁を設置するパターンも人気です。
こちらはコンクリート壁・縦格子・ガビオンを組み合わせたスタイリッシュな目隠し。

(※『ガビオン』とは…メッシュ状の格子パネルを箱型に加工して組み上げた中に、
自然石を入れたもののこと)

コンクリートの素地を活かしたシンプルな目隠し壁。
植物の緑が差し色になり、時間帯によっては葉のシルエットが映えるデザインです。
玄関ドア前に設置することで、外からの視線を遮る効果があります。

杉板擁壁を設置することで、手前の天然芝や植栽に馴染む空間に。
天然木との相性がよいため、より自然なテイストがお好きな方や
和モダンな住宅に合わせることで全体に統一感が生まれます。


(※『杉板擁壁』とは…木のように見えますが、実はコンクリートでできています。
通常擁壁を建てる時はベニヤ板で型枠を組み、そこに生コンクリートを流しますが、
杉板擁壁はその名の通り杉板で型枠を組みます。
生コンが固まり型枠を外すと、杉板の目がついてまるで本物の木の板のような仕上がりになります。)



他にも様々なフェンス・目隠し方法がございます。
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